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子育て案件 子供に謝りたいときに気をつけたいこと

2023/10/09

謙虚なお母さんほど、いろんなことで自分を振り返り、中でも、子供に悪かったかな、と思うと謝りたくなるときがあるかもしれません。でも、この「謝る」は慎重に。

注 考え方がちがう人もいると思いますが、その人はこの先を読まないでください。

ちょっとのことで軽く謝る、誰でもどこでもあるようなことは、だれでもさっさと謝って、先に進むほうがいいです。逆にこのあいさつのような謝ることをしないと、おかしなことにもなります。

そして、ちょっと間違ってしまって、仕切り直しをしたいとき、これも謝ったほうがいいです。自分の感情で怒ってしまったときとか、指示したことが間違っていたときとか、そういう場合は、早くけりをつけることで、ふつうはすっきりしたリセットが可能になります。

しかし、実は重く考えていることで、いまさらやり直しのできないことについては、謝ってはいけません。

たとえば、子供がアトピーで、親がアトピーだったときに、「お母さんがアトピーだから、そうなってしまってごめんね」とか、視力が悪かったときとか、そういうときに謝る必要はありません。親だって、どうしようもないのですから。それは、謝る事項ではなく、そういう難しいことに対処してきたこと、これからどうやって対処すればいいか、どうやってその症状とつきあっていけばいいかを正しく伝授するだけで結構です。

もし、こういう中身で「子供がかわいそうだな。私のせいで・・・」と思ったとしても、子供に「お母さんのせいで、こうなったんだ。どうしてくれるんだ」と言わせるようなきっかけをつくってはいけません。人のせいにする思考のクセができてしまって、受け身とか、依存とか、そういう性質にしてしまうおそれがあります。これこそ、子供の不幸のもとになります。

他人のせいにすることは少ないほうがいい。困難であっても、自分のことは自分でできるようにする。これが子供のために重要なことです。

親にもどうしようもなかったことは、子供は背負っていくしかないし、もちろん、親は背負っています。それでいいのです。そういうものです。親にとやかく言うヒマがあったら、どうやって乗り越えるかを自分で考えることが重要です。

自分が背負ったものには自分で責任をもつという姿勢をもたせないと、受け身で依存的な重苦しい人間に育ってしまうかもしれません。

子供に背負わせるのは酷だと思うかもしれません。が、なら、どうしますか?

自分のことを人のせいにする以上にだらしないことはありません。それは暴君のようです。暴君は、周りの態度によってつくられます。うちの子を暴君にしないことはとても重要です。だから、親が謝ってはいけないこともあるという、親自身の厳しさをもって接しましょう。

そのほうが、子供はちゃんと自立します。

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