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お母さんのビジョンが高校入学で終わった場合……

2023/08/30

子供が、本当は何を目的に勉強しているか、きちんとつかむのは難しいことです。

一見、点数を上げたり、順位を上げて友達より上に行ったり、希望する高校に入ったり、そういうことが目的に見えるその向こうに、お母さんを喜ばせたいから、があるのではないかと思いませんか。

どの子も、そうです。自分の目標とお母さんへの気持ちと、その比率を明確に言うことはできませんが、子供は誰でももっていると思います。

お母さんのビジョンが高校に入った段階で終わっている場合、「あとは好きにしていいわよ」というと、子供は「え?」となってしまいます。「自由?」それは、子供が求めていたものではありません。この場合の自由は、「空白」を意味します。

勉強を滅茶苦茶頑張ろうとすると、「だいじょうぶ?そんなに頑張らなくても…」と言い、

勉強できないでいると、「進路はだいじょうぶなの?」と言う。

目標も方向感も失い、高校生活を苦しむ子がいます。

このことがわかるのは、もっと大人になってからですが、もし、お母さんにビジョンがあれば防ぐことができる「心の荒れ」です。しかも、何か言わなければと思って発する上すべりな言葉は、かえって子供の信頼を失います。

大学受験までの日々は重要です。人生を変える力をつけなければなりません。昔は、高校がその多くを肩代わりしてくれました。親ができなくても、先生がやってくれました。しかし、今はちがいます。

担任の先生は、情報は持っていますが、責任はもちません。昔もそうだったと思うかもしれないですが、昔は、無理なものは無理と言ったし、生徒の覚悟に応じて励ましてくれましたが、今は、あとで言われることを恐れて、何も言いません。重要なことを熟知しているベテランの先生はどんどん退職し、再任用です。給料が半分になりながら、以前どおりの働きをするとみなさんは思いますか?

親の仕事は、親がしなければならない時代です。でも、先のことを親は知りません。

気づけば、私文、Fラン、というのはよくあるパターンです。

高校進学後も、先のことについて適切に指導できるといいですね。大学や最初の就職には、子供の人生がかかっています。

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